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A列車で行こう〜ハーレム演奏編〜 / AKIRA - 2009-11-28 20:52:18
ウッドストックから一旦ホテルへ戻り、私はだんだん演奏に対する緊張感が増してきたためにえくちゃんとお留守番。他のみんなはkeiさんと散歩&買い物に行った。

ハーレムで演奏、ハーレムで演奏。
ちょっとビビッてきた。どうしよう。

ここは無理なく演奏できて、セッション可能で、わかりやすい曲にしようと決めた。『東京ブギウギ』と、恐れ多くもハーレムでサム・クック。『TOKYO』と『BOOGIE WOOGIE』なら多分アメリカ人なら誰でもわかる語彙だ。あとは弾けよう。それしかない。

覚悟を決めてSt.NICK'Sへ。
のもちゃんは無邪気にビールを次々飲んでいる。
その肝っ玉の半分でいいから分けてほしい。

演奏が始まる。どこで呼ばれるかも分からぬまま、生きた心地がしない私。昨日よりもお客さんの数は多い。次から次からやってくる。しかも昨日よりちゃんと演奏を聴いているお客さんが少ない。

そんな中「次大丈夫?雰囲気悪いけど。」と豊くんが声をかけに来てくれた。ここまで来たからやるしかない。

そして上ったST.NICK'Sのステージ。へんてこりんな東洋人が出てきたもんだから、店内はまるで動物園のアシカショーが始まるかのような雰囲気になる。(笑)
ええい、こうなったらアメリカも日本もあるか〜〜い!!!
と、いつも日本でやってる感じでおしゃべりを始めた。

I wanted to come to here by A train for the long time.
どうもジャズ好きには受けたようだ。

『TOKYO BOOGIE WOOGIE』はやはり名前で受けた。ノリのいい黒人は手をたたいてへんちくりんな東洋人の出現に喜んでいる。

そして演奏。店内のしらけていた空気は吹き飛び、後ろの方のお客さんまで立ち上げって見てくれている。みんなノリノリだ。あちこちでシャッターが切られている。勢いで押してはいるが、足の震えが止まらない。でも前に前に意識を飛ばした。ここまで来て負けられない。だんだん調子が上がってきて、「You gotta feeling!!」ってやつをやった。大盛り上がり。最後のキメ「3 times」までやって1曲目を終えた。大喝采だ。嬉しい。嬉しすぎて舞い上がった。

今度は豊くん、St.NICK'Sのハウスバンドの皆さんにも参加してもらいセッション。サム・クックを歌う。
黒人も白人も東洋人もみんなで「YEAH!!」
音楽でひとつになれる瞬間、そこには国境も差別も肌の色も何も無い、何も無いのだ。感動的だ。

終わってからMCのフロイドさんが、「次のパフォーマンスが誰だったか忘れちゃったよ。本当に素晴らしかった。アフリカの心を知ろうとしてくれてありがとう。」的なコメントをくれてめっちゃ嬉しかった。たくさんの人から「Amazing!!(素晴らしかった) 」と声をかけてもらい、握手を求められた。カウンターにいた黒人の常連の爺さんや店のバーテンダー、ハウスバンドのドラムの黒人の爺さんにもたくさんの嬉しい言葉と握手をもらった。

今までやってきたことは間違いではなかった。

どん底から這い上がり再び歌い始めたとき、側には豊くんのピアノがあった。そして、またもどん底に突き落とされた時、側でのもちゃんがいつも盛り上げてくれた。

豊くんは戦うための土壌を養ってくれた人。
のもちゃんはいつもともに戦ってきた戦友。
そんな3人で、豊くんの戦場で一緒に音を出せたのが本当に嬉しい。言葉にしなくても、お互いどれだけ頑張ってきたのかは音を出せば分かる。それが本当に素晴らしい。

さあ、最後の夜も飲み会だぞぅ。
ライブには間に合わなかったけどSt.NICK'Sに応援に駆けつけてくれた、てる兄とみやちゃんも交え6人で昨日の居酒屋へ。彼女とデート中のアイザヤ君と出くわしたのがまた絵に描いたような偶然で笑えた。いい夜、いい音、いい出会い。またNYに会いたい人が増えた。

もう明日帰国だ。さみしいな。


アポロシアター前の路上。
よく見ると、白い部分はマイケル・ジャクソンだ。



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